私は幼いころから色黒で、みんなにひどい暴言を吐かれ馬鹿にされてきました。
人種が違うのではないかとか、本当の親と似ても似つかぬよその子供なのではないかとひどいことを言われ続けたんです。
小学校に上がると、本当にお母さんの子供ではないのではと思い、母親に聞くとひどく怒られてしまい自分自身が嫌になることも多々ありました。
目鼻立ちはぱっちりとしていて、鼻筋も通っているので余計に外国人のように思われるのです。
中学校に上がると、周りの友人たちも思春期で、異性に関心を持ち始めクラスメイトの男子に告白したり、お付き合いする友人まで現れました。
私も好きな男子と両想いになり、お付き合いをしたいと思って勇気を振り絞り、告白してみたのです。
するとその男子に色黒の子は好きじゃないとはっきり言われてしまったんです。
このように私の初恋は、皮膚の色が黒いというだけで振られてしまい、無残な思い出になったのでした。
その日を境に、自分の肌の黒さがコンプレックスになってしまい、自分に自信が持てなくなってしまったんです。
高校に上がっても、内向的で積極性にない根暗な女子高生になってしまって、まったく暗い青春時代を過ごしてきたのです。
もちろん高校で好きな人はいましたが、自分の容姿に自信がないので告白することも、話しかける琴すらできず陰から好きな人を見るだけの日々でした。